壁紙の汚れは「素材」を確認してから掃除しよう
壁紙の汚れが気になるけど、何で拭いたらいいかわからない…。そんな方、結構多いのではないでしょうか。
壁紙の掃除で最も大切なのは「素材を確認してから掃除する」ことです。日本の住宅で最も多いのはビニールクロスで、全体の約9割を占めます。ビニールクロスなら水拭きや洗剤が使えますが、布クロスや珪藻土壁は水に弱いため、掃除方法が大きく異なります。
素材を確認するには、壁紙の目立たない場所を水で濡らしたティッシュで軽く拭いてみてください。水を弾くならビニールクロス、水を吸い込むなら布クロスや紙クロスです。
この記事では、壁紙の素材別に、ヤニ・カビ・手垢・落書きなどの汚れを落とす方法を詳しく解説します。

ビニールクロスの汚れ落とし|汚れ別の方法
ビニールクロスは耐水性があるため、掃除の自由度が高い素材です。水拭きはもちろん、中性洗剤やアルカリ性洗剤も使えます。
ヤニ汚れの落とし方
タバコのヤニは油性の汚れなので、アルカリ性洗剤(セスキ炭酸ソーダ水やマジックリンなど)が効果的です。セスキ炭酸ソーダ水(水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1)をスプレーし、5分ほど置いてから固く絞った雑巾で拭きます。
ヤニ汚れがひどい場合は、上記の工程を2〜3回繰り返してください。一度にすべて落とそうとしてゴシゴシこすると壁紙が傷むことがあります。仕上げに水拭き→乾拭きを行って洗剤を残さないようにしましょう。
広範囲のヤニ汚れには、壁紙用の専用クリーナーもおすすめです。リンレイの壁紙用洗剤などは泡タイプで使いやすいです。
カビの落とし方
壁紙のカビは見た目だけでなく健康にも影響するため、早めの対処が必要です。軽いカビなら消毒用エタノール(アルコール)をスプレーして乾いた布で拭き取ります。
黒カビが根を張っている場合は、塩素系漂白剤を薄めたもの(水で10倍希釈)を綿棒で少しずつ塗り、5分ほど放置してから水拭きします。塩素系漂白剤は壁紙の色柄を脱色する可能性があるため、目立たない場所で必ずテストしてください。
カビが繰り返し発生する場合は、壁の裏側に結露やカビが発生している可能性があります。厚生労働省でも室内のカビと健康被害について注意喚起がされていますので、ひどい場合は専門業者への相談をおすすめします。
手垢・皮脂汚れの落とし方
スイッチまわりやドア付近の壁についた手垢は、中性洗剤(食器用洗剤を水で薄めたもの)で落とせます。スポンジに洗剤水を含ませて軽くこすり、水拭きで仕上げましょう。
重曹水(水500mlに重曹大さじ1)も手垢汚れに効果的です。アルカリ性が皮脂を分解してくれます。
子どもの落書き(クレヨン・ペン)の落とし方
クレヨンの汚れは油性なので、消しゴムでこするか、歯磨き粉を少量つけた布でこすると落ちることがあります。油性ペンの場合は除光液(アセトン)を少量つけた布で叩くように拭きます。
水性ペンは水拭きで落ちますが、油性ペンは壁紙に染み込んでしまうと完全に落とすのは難しいです。子育て中のご家庭では、子どもの手が届く高さに汚れ防止フィルムを貼っておくのも有効な予防策です。
布クロス・紙クロスの汚れ落とし
布クロスや紙クロスは高級感がある反面、水に弱く掃除が難しい素材です。
基本は乾拭きのみ
布クロスや紙クロスは水拭きすると、シミになったり壁紙が剥がれたりする可能性があります。基本的には乾いた布やハタキでホコリを落とす程度にとどめましょう。
軽い汚れには消しゴム
軽い手垢程度なら、消しゴム(白い消しゴム)でこすると落ちることがあります。ただし強くこすると壁紙の表面が毛羽立つので、力加減には注意してください。
どうしても落ちない汚れは
布クロスや紙クロスについた頑固な汚れは、自分で対処するのが難しいケースが多いです。専門のクリーニング業者に相談するか、汚れた部分の壁紙を張り替えることを検討しましょう。

珪藻土・漆喰壁の汚れ落とし
珪藻土や漆喰の壁は調湿効果や消臭効果がある自然素材ですが、掃除には気を使います。
ホコリは掃除機で吸い取る
表面のホコリは掃除機のブラシノズルで優しく吸い取ります。ハタキを使うとホコリが舞い上がるだけなので、掃除機がおすすめです。
汚れは消しゴムかサンドペーパー
軽い汚れは消しゴムで対処できます。それでも落ちない場合は、目の細かいサンドペーパー(#400程度)でそっとこするとうれを削り取れます。ただし削りすぎると凹みが目立つので、慎重に行ってください。
水シミができたら
珪藻土壁に水がかかってシミになってしまった場合は、霧吹きで周囲も軽く濡らして境目をぼかすと目立たなくなることがあります。完全に乾いた後の状態を確認してから判断しましょう。
壁紙汚れの予防策
壁紙をキレイに保つためには、汚れを予防する工夫も大切です。
換気をしっかり行う
結露やカビの予防には換気が最も効果的です。特に冬場は窓際の壁に結露が発生しやすいので、こまめな換気と結露拭きを心がけましょう。
汚れ防止スプレーを使う
ビニールクロス用の汚れ防止スプレーを塗布しておくと、汚れが染み込みにくくなります。特にキッチン周りの壁には効果的です。
家具との隙間を確保する
家具を壁にピッタリくっつけると、通気性が悪くなってカビが発生しやすくなります。壁から5cm程度離して配置するのが理想です。SUUMOなどの住宅情報サイトでも室内環境の整え方が紹介されていますので参考にしてください。
まとめ:壁紙掃除は「素材×汚れ」の組み合わせで攻略
壁紙の汚れ落としは、素材と汚れの種類の組み合わせによって最適な方法が変わります。ビニールクロスならほとんどの汚れに対処できますが、布クロスや珪藻土壁は慎重なアプローチが必要です。
共通して言えるのは「汚れは早めに落とす」「必ず目立たない場所でテストする」の2点です。放置すればするほど落としにくくなるので、気づいたときにサッと拭く習慣をつけましょう。壁紙がキレイだと部屋全体の印象がぐんと明るくなりますよ。

